研究会 第一回 / IRIS


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R-GIROプログラム「電子書籍普及に伴う読書バリアフリー化の総合的研究」(IRIS)第1回研究会

日時:2011年4月25日(月)12:30~15:00
場所:立命館大学衣笠キャンパス、学而館2階第2研究会室

報告:松原 聡(東洋大学・R-GIRO/IRIS)・菊池 尚人(慶應義塾大学・R-GIRO/IRIS)
「公立図書館の電子書籍対応――武雄市のケース」
報告:松原 洋子(立命館大学・R-GIRO/IRIS)
「大学図書館における書籍アクセシビリティの現状」

 IRISプロジェクト第1回目となる研究会では、まず松原聡(東洋大学)から、公立図書館の電子書籍に対する対応に関する総論についての報告がありました。続いて、菊池尚人(慶應義塾大学)より佐賀県武雄市の具体的な取り組みを事例に、公立図書館による資料のデジタル化における課題を整理した報告がなされました。これらの講演からは、公共図書館での取り組みは、電子書籍の普及は物理的空間としての図書館の存在を否定するものではないこと、一方で著作権者や地元書店の利害に大きく関与するものであり、配慮が必要であることが分かりました。
 続いて、松原洋子(立命館大学)から、大学に在籍する障害のある学生にとってのアクセシビリティという問題に関しての報告がありました。地方公共図書館から大学図書館へと視点を移してみると、各大学が個別に大学図書館による資料のデジタル化の取り組みに悪戦苦闘しているということが明らかになりました。
 読書バリアフリーという目的を達するためには、より大きなより公共性の高い図書館による書籍デジタル化の取り組みが推進されることが期待されます。しかしこのためは、著作権者や出版社、書店の権利に配慮しつつ、書籍アクセシビリティの向上という公益を達成するために、どのような書籍をどのような形式で電子書籍として利用可能にしていくのかという戦略が求められるということが分かりました。(R-GIRO/IRIS研究員 青木千帆子)

 次回IRIS第2回研究会は5月6日(金)です。

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